1.教育と子どもの未来への道しるべ
子どもの未来を考えるとき、教育は欠かせない要素ですよね。メディアやSNSでもさまざまな形で話題になっています。
しかし…
それらを見ていると時々…「目的と手段をかんちがいしてないかな?」と心配になることも少なくありません。大人のかんちがいによって、こどもたちの学びが窮屈なものになってしまう…。とってももったいないことなので、夏休みに改めて考えてみたいと思います。
2.プログラミング教育の真の目的
数年前から学校で取り組まれているプログラミング教育…タブレットやノートPCを使ってゲームのようなものをやってるアレです。
プログラミング教育の目的は、こどもたちにプログラミングの技術を習得させることではありません。本当の目的は、「目標を定め、その実現に向けて試行錯誤する力」、「うまくいかなかった時、自分で課題を発見し、修正する力」を育むこと。この考えて動く力を「プログラミング思考」と呼び、プログラミング思考を伸ばすためにゲームなどを用いて練習するのがプログラミング教育です。
つまり…
こどもたちにプログラミングの技術を習得させ、卒業後にエンジニアにすることは目的ではない。ですから、こどものプログラミングが大人からみて稚拙なものだろうと関係ありません。
隣の子とまったく違う結果になっていても問題ない。大事なことは、本人が自分で考え試行錯誤を繰り返すこと。
ですから…
プログラミングがうまくいってないからと、横からアドバイスをしすぎるのも本末転倒。結果だけでッ評価を下すのも本質的ではないのです。
3.では調理実習の目的は?
今度は調理実習について考えてみましょう。
もうおわかりかと思いますが、調理実習の目的も料理の技術習得ではありません。もちろん、生活力を高めるため、代表的な料理を練習することは大切ですが、学校における調理実習の目的はそこではないのです。
調理実習の本当の目的は、「他者との協力」や「道具を丁寧に扱う態度」「きちんと手順を意識して動くこと」など。料理のスキルも大切ですが、それ以上に大切なのはその過程で学べる社会性なのです。
ですから、仮に料理が失敗しても大丈夫。まじめにやった結果、つくったものが美味しくなくてもいいのです。その結果を踏まえて何かを学べればいい。
調理実習の目的を、「おいしい料理をつくること」だと思っていると、評価の仕方をまちがえてしまうことになります。
4.まとめ〜目的と手段の混同から生まれる悲劇〜
ここまで見てきたように、「◯◯教育」「○○実習」の目的は、実際には〇〇ではないことが多い。〇〇は手段で、それを行なうことで育まれる何かの方に真の目的がある。
しかし、そこを整理していないと、こどもたちに不必要なプレッシャーを与えてしまったり、本来の目的は達成しているにもかかわらず、無用な叱責をしてしまうことにもつながりかねません。
本来ほめられる場面で、大人のかんちがいからこどもたちが叱責されるとしたら…そんなもったいないことはありません。絶対に避けた方がよいものです。
教育の真の目的とは何か、そしてその手段とは何か。
時間割を見ながら冷静に考えて、ほめるタイミング・支えるタイミングを見逃さないようにしたいですね😉
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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