今日は11月22日。
いい夫婦の日だそうです。
せっかくですから、家庭の子育てについて考えてみようと思います。
こう書くと「うちはシングルだから関係ない…」とか、もしかすると「やっぱりシングルはダメなんですね…」と思われるかもしれませんが…
安心してください。
そんな話にはなりません。
専門知識もいりませんので、お茶かコーヒーでも片手にゆるりとお読みいただけたら幸いです。
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2.心理士たちの定説
心理の世界にはいろんな手法があります。本屋さんにも「〇〇療法」と名のついた本がたくさん並んでいる。当然、専門的な機関に行けば、それらのプログラムを受けることができます。
困りごとや特性にあわせて適切な手法を選択するのはとても大切。だからこそ、毎年のように様々な手法が登場し、その解説本も増えているわけですが…
実はここ数年、ちょっと違う視点が登場してきました。
それは…
手法の優劣よりも、指導者の力量の方が影響が大きい
というもの。
つまり…
〇〇療法と◇◇療法の差より
▽▽先生と△△先生の力量の差の方が、影響が大きいのです。
言われてみれば当然ですが、知識のあふれかえった世の中では、忘れてしまいがちですよね。
そしてここには、子育ての大事なポイントが隠されているように思います。
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3.「何をやるか」よりも大切なこと
先ほどの話を一言でまとめると…
「何をやるか」よりも
「どうやるか」が大事
ということ。
それはつまり「子どもが気持ちよく取り組む」が一番大事ということです。
どのドリルをやらせれば…
どの練習をさせれば…
とあれこれ考えるよりも、「子どもが前向きに取り組んでいるならそれでいい」ということなんです。
では…
子どもが気持ちよく前向きに取り組むために、我々大人が気をつけることはなんでしょうか…?
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4.それは…
ごきげんでいること。
これに尽きます。
勉強もスポーツも発達支援も、果てはどんな心理療法も、その指導者やそこにいる大人が不機嫌だったら、子どもは落ちつけません。
不機嫌な雰囲気を感じ取って一応手をつけたとしても、それでは集中力を発揮できない。
安心・安全が脅かされた状態では、どんな勉強も練習も効果を発揮することはないのです。
ですから家庭での保護者の役目は…
とにもかくにもごきげんでいること。
もちろんいろんな事情で不機嫌になることはあっていい。ただ、それを子どもにぶつけるのではなく、別の形で対処する。いらだちを子どもにぶつけても、その子の行動は変わらない。
万にひとつ、不機嫌さをぶつけて行動が変わったとしても…の行動に効果はない。勉強しても成績は伸びないし、練習してもうまくならない。
すぐにはできないことだから、勉強・練習が必要なんです。
どうせすぐにはできないのだから、まずはごきげんで見守る。その方がこっちも楽だし子どもも楽しいです。
子育てのポイントは、
まずごきげんでいること。
大事にしていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
公認心理師・あべ
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