(目安:3分)
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちは…
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人はみんな同じ
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という強い平等意識を持つことがあります。
これは一見すると良いことのように思えますが、実生活の中で様々な課題を生むこともあります。自閉症児の平等意識の特性について、保護者としてどのように理解し、サポートするかを考えてみましょう。
\平等意識が生む課題/
ASDの子どもたちは、特定の人を特別扱いすることが少なく、全ての人を平等に見る傾向があります。
しかし、この強い平等意識が、学校生活や家庭でのコミュニケーションにおいて課題を生むことがあります。
たとえば、先生や親から「掃除をしましょう」「宿題をやりましょう」と言われると、ASDの子どもは「なんで同じ立場の人が命令するの?」と感じてしまうことがあります。
このような場合、子どもは納得できず、強い反抗心やストレスを感じることが多いです。その結果、学校に行きたくなくなることもあります。
\平等を意識した声かけの工夫/
ASDの子どもの特性を理解し、声かけの方法を工夫することが大切です。
たとえば、「お父さんは右側の窓を拭くから、太郎は左側の窓を拭いてね」や「お母さんは通信講座で勉強をするから、次郎も宿題をやりましょう」といった、共同作業の提案をすると、子どもも納得しやすくなります。
\共感の難しさと対応/
ASDの子どもたちは、他人の気持ちに共感することが難しいことがあります。
たとえば「昨日、先生に怒られた!」と話しかけられた時、共感能力がある子どもは「それは大変だったね!」と言いますが、ASDの子どもは「先生にも事情があったんじゃない?」とフラットに見てしまうことがあります。
このような場合、共感とは相手の立場を一旦無視して、目の前の人の気持ちに理解を示すことだと教えてあげると良いでしょう。
「そういうときは『大変だったね』と言ってあげるといいよ」など、具体的な返答パターンを教えてあげることも有効です。
\おわりに/
食べものに好き嫌いがあるように、物事の感じ方は人によって異なります。好み以前に感じ方から違うのです。
ASDのお子さんの場合は、それがより一層顕著なケースが少なくありません。わたしたちが何気なく使い分けている微妙なちがいに適応できず杓子定規に映ることも。
学校や社会でのコミュニケーションをなめらかにしていくためには、こうした特性を理解して、少しずつ適切な行動を習得していくことが大切です。
まめの木ブログではこれからも、家庭で役立つ子育てのヒントをお届けします。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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