(目安:3分)
私たちはふだん…無意識のうちに複数の関節や筋肉を組み合わせて動いています。
たとえば歯磨きひとつとっても、肘や手首、指、さらには体幹の筋肉が連携して動いているのです。
しかし…
こうした動作は、成長段階にある子どもにとっては必ずしも簡単ではありません。特に、発達に凸凹のある子どもたちにとって、これらの動作は非常に複雑に感じられることが多いのです。
\身体の連携・連動を強化/
そこで役立つのが「コーディネーショントレーニング」です。
コーディネーショントレーニングとは、複数の部位や感覚を同時にいかす能力を高めるためのトレーニングのことです。
このトレーニングを通じて、子どもたちは日常生活に必要な動作をスムーズに行えるようになり、自己管理能力や自信の向上にもつながります。
\コーディネーショントレーニングの効果/
コーディネーショントレーニングは、身体の各部位が連携して動く能力を高めるだけでなく、脳と体の連携を強化する効果もあります。具体的には、以下のような効果が期待できます。
【バランス能力の向上 】
コーディネーショントレーニングは、体のバランスを取る力を強化します。これにより、立ち上がる、歩く、走るといった基本的な動作が安定し、転倒やケガのリスクを減らすことができます。
【筋力や持久力の向上】
トレーニングを通じて、必要な筋力と持久力などがバランスよく発達します。これにより、日常の動作がよりスムーズになり、疲れにくくなります。
【集中力と反応速度の向上】
各部位の動きを調整するためには、脳の働きも重要です。的確な状況把握と迅速な判断・反応を求められます。コーディネーショントレーニングでは、こうした脳の働きも向上させることができます。結果として集中力や反応速度が向上し、学習や他の活動にも良い影響を与えます。
これらの効果は、日常生活だけでなく、学習や遊びの場面でも発揮され、子どもたちの困りごとを軽減し、成長を後押ししてくれることでしょう。
\親子でたのしくトレーニング/
トレーニングといっても、ハードなものではありません。特別な道具がなくても、家庭で手軽に始められます。ここでは、親子で楽しく取り組める簡単なトレーニング方法をいくつかご紹介します。
一番大切なのは、こども自身が楽しく取り組めることです。
【モノマネゲーム】
親が見本を見せ、こどもがその動きをマネするゲームです。
好きなポーズを取り、こどもがそれをマネします。片足立ちなど、徐々にむずかしいポーズにしていくことで自然にバランス感覚や筋力を鍛えることができるでしょう。
見たものを自分の体で再現する力は、球技などにも生きてきます。ぜひ親子でたのしみながらチャレンジしてください。
【障害物コース】
家の中に障害物コースを作ります。テーブルやイス、タオルやひもなどを使ってまっすぐ歩いては通れないコースをつくりましょう! くぐったり、またいだり、ジャンプしたり…。夢中になって障害物をクリアする中で自然に全身を使い、バランス感覚なども磨かれます。
クッションや毛布などを敷いて、普段とはちがう足場の上を歩くのも効果的です。
【キャッチボール】
ボールを投げて、キャッチするだけのシンプルな遊びですが、手と目の協調性を高めるのに効果的です。
はじめはビーチボールや風船などの大きくて軽いものから。1m程度あけて向かい合い、軽くパスし合うことからはじめると良いでしょう。
ボールの大きさや重さを変えることで、難易度を調整できます。
\まとめ/
いかがでしたか?
コーディネーショントレーニングは、日常生活における動作をスムーズにし、子どもの自立や成長をサポートする強力な手段です。特別な準備や道具がなくても、家庭で簡単に始められるのも大きな魅力です。
今回ご紹介したトレーニングを参考に、ぜひお子さんとの日常に少しずつ取り入れてみてください。子どもの成長を楽しみながら、少しずつ取り組むことで、将来的に大きな成果を実感できるはずです。
保護者として、お子さんの成長を見守り、サポートするために、コーディネーショントレーニングを日常生活の一部に取り入れてみましょう。お子さんの小さな成功を一緒に喜び、次のステップへのモチベーションにしていただければ幸いです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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