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まだやってるの…?こどもの「くり返し」の意味 〜「感情調整」を理解する〜




\え…今日もそれやるの!?/


こどもたちを見ていると、何度も何度もおなじ動画を見たり、いつも決まっておなじおもちゃで遊ぶ子がいます。



その様子を見ているとつい、「ほかのこともさせてあげようかな…」なんて思ってしまいがちですが、実はこの行動には子どもにとってとても大切な意味があります。



今日は、この「くり返し行動」の意味と、その背後にある「感情の調整」という重要な側面についてお話しします。



キッズランドまめの木|放課後等デイサービス・児童発達支援|何度も同じ動画を見るこども|自閉症・ASD


\くり返し行動の安心感/


こどもにとって、日常生活ははじめての連続です。



はじめての食べもの

はじめての洋服

はじめての人…



おなじ「お歌のじかん」でも、曲がちがったり場所がちがえば、「はじめての経験」です。



大人だって、はじめて訪れる土地では、道がわからなかったり、トイレを探すのに手間取ったりする。こどもたちにとってはそれが日常ですから、そもそも「あたりまえの日常」が大変なんです。



そんなはじめての連続の日々の中で、こどもたちはたくさん、不安や緊張を感じます。本人も気づかぬうちに疲労し、ストレスを感じているのです。



動画やあそびは、くり返せば先を予測できるようになります。予測できる状況では、自分や環境をコントロールできるという感覚を抱けます。まだまだ未熟なこどもたちにとって「コントロールできるものがある」という状態こそが、安心感につながるのです。



キッズランドまめの木|放課後等デイサービス・児童発達支援|パズルで遊ぶこども|自閉症・ASD


\感情の調整としてのくり返し行動/


不安やストレスを感じているとき、こどもは自分がよく知っているものに戻りたがります。



たとえば、お気に入りの動画をくり返し見たり、ぬいぐるみを抱えたりなどです。「いつものあれ」はこどもたちにとって、心を落ち着かせる大事な手段なのです。



考えてみれば大人もおなじですよね。



旅行はたのしい体験ですが、ひと通りたのしんで帰ってくると、「いつもの最寄り駅」や「近所のよくいくラーメン屋」に着いた途端、ものすごくリラックスできたりする。



「いつものあれ」はこどもにとっても、大人にとっても大きな「よりどころ」なのです。




 



\成長と自信の積み重ね/


繰り返し行動には、学習や自己成長のプロセスも含まれています。例えば、同じパズルを繰り返し解くことで、子どもは自分の成長を確認し、達成感を味わうことができます。最初はできなかったことが、繰り返すことでできるようになる。その積み重ねが、子どもの自信を育むのです。



キッズランドまめの木|放課後等デイサービス・児童発達支援|同じ遊びをくり返すこどもとそれに付き合う親|自閉症・ASD


\親としてできること/


お子さんがおなじことをくり返しているとき、それを無理に止める必要はありません。



むしろ…



その行動を理解し、見守ることが大切です。お子さんが安心感を得るために必要としている行動であることを知ってください。安心してくり返せる環境を整えてあげることも重要です。



もちろん、時には新しい遊びや活動に誘導することも必要です。しかし、子どものペースに合わせて、少しずつ進めていくことが良いでしょう。



くり返し行動には、感情を調整し、安心感を得るための大切な意味があります。



この行動を理解し、受け入れることで、お子さんの健全な発達を支えることができるのです。ぜひ、お子さんの気持ちにより添いながら、見守ってあげてください。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました!




キッズランドまめの木では、より具体的に、お子さまの特性にあわせた関わり方のヒントを個別相談で提供しております。ご希望の方はまめの木心理相談室の公式LINEからお問い合わせください。



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