すっかり季節の行事として定着したハロウィン。
まめの木でもカボチャ🎃の飾りつけをしたり、仮装パーティを開いたりと毎年盛り上がっています。
ハロウィンは本来、秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするお祭り。海外発祥で、どうやら古代ケルト人が起源とのこと。
日本にも秋には新嘗祭(にいなめさい)などの収穫を祝うお祭りがあります。
また
お彼岸のお墓参りなどで先人を尊ぶ文化がありますから…もしかしたらハロウィンは、そもそも日本人になじみやすいものなのだったのかもしれません。
とはいえ…
日本のハロウィンは仮装とお菓子パーティーが基本。まめの木でもみんな楽しんでくれました。
そこで今回は、発達支援の観点から、ハロウィンの楽しみ方について書いてみようと思います。クリスマスパーティーにも応用できる考え方ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2.仮装が育む社会性
日本版ハロウィンの代名詞・仮装。まめの木でも嗜好を凝らした仮装がたくさん見られました。
仮装とは、普段の自分とはちがうキャラクターになること。
仮装すると、多くの子どもたちはドラキュラや怪物になりきってポーズを取ったりします。
「ほかのキャラクターになりきる」には社会性が必要です。自分と他人のちがいを意識できなければ「なりきる」なんでできやしない。
発達障害は、つきつめれば社会性の障がい。他者視点や自分とは異なるあり方を意識することがむずかしい。
仮装を通してたのしく他者になりきることは、社会性を育むのにはとっても効果的なのかもしれません。
(演劇やミュージカルを教育プログラムに取り入れている施設などもありますね。)
3.飾りつけと微細運動
色を塗ったりハサミで切ったり…飾りつけにはいろんな工程があります。
そのほとんどは手(指)を動かすもので「微細運動」と呼ばれたりします。「ボタンを留める」「靴ひもを結ぶ」なども微細運動です。
発達に偏りがあると、こうした微細運動も苦手なケースも少なくありません。
微細運動が苦手だと、どれだけ丁寧に書こうと思っても字が整わなかったりする。本人の意に反して無用な注意指導を受けてしまい、無用なストレスの原因にもなりかねません。
まめの木では日頃から工作などを行っている校舎が多いのですが、ハロウィンの飾りつけなどを通して微細運動のトレーニングになったら素敵ですね。
4.普段とは違う感覚刺激~まとめに代えて
顔中を白く塗ってメイクをしたり…
仮面をつけて普段とは違う視野になったり…
足の裏に絵具を塗ったり…
イベントは新しい感覚に出会うチャンスがあふれています。それは知識や技術とは別の意味で子どもたちを成長させてくれる大事なもの。
何より大切なのは…そうした刺激を子どもたち自身が楽しんでいたということ。
子どもたちは夢中になってたのしんでいる時が一番伸びる。
普段なら変化を嫌い、緊張したり避けたりしてしまいがちな子も、こうしたイベントの時にはノリノリで参加してくれたりする。
イベントばかり繰り返すわけにもいきませんが…クリスマスもこうやって、発達支援の側面を大事にしながら楽しく迎えられたらいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(まめの木ハロウィン2022|Youtube↓)
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